2008年7月12日土曜日

忙しい人は暇

またしても引用しただけですが,普段から同じようなことを意識しつつあったので,ここに転載します.

1.論長論短 No.67

(1)「忙しい人」は暇
宋 文洲

「お忙しい中、わざわざ・・・」。このようなことを言われた人はだいたい暇
な人です。なぜならば、これは偉い人に使う言葉です。この言葉をかけられる
まで偉いとだいたいもう具体的な仕事をしていません。このことから今回のメ
ルマガのタイトルを思い付いたのです。

リゾート旅館を経営している友人から聞いたのですが、老人クラブの温泉旅行
ツアーは「のんびり」という言葉が禁句だそうです。いろいろな言い訳を作っ
て時間の空白を埋めてお年寄りたちに忙しさを実感させるのです。

そろそろ夏祭りの季節になりますが、皆さんも祭りの人々を観察するといいと
思います。だいたいコアメンバーたちは楽しそうに「あー忙しい」と口にします。

そうです。もともと忙しいというのは、浮かれている状態のことを指していま
す。だから漢字では「心を亡くしている」と表現します。これはものを考えな
いお祭り状態のことです。

周りの人々のことを観察してみるとすぐ分かると思いますが、時間を有効に利
用し、しっかり仕事をしている人は口癖のように「忙しい」と言わないはずで
す。実質の仕事をしないのによい評価だけを得たい人は、だいたいよく「忙し
い」というのです。

相手を褒めるつもりで「お忙しいでしょう」とか「お忙しい中」とか言うのは
明らかに「あなたは偉いから上面のことだけすればいいでしょう」という潜在
心理が効いています。

いわゆる「急ぐ」という意味での「忙しさ」は確かにありますが、これは長期
間にわたって継続できるものではありません。光があるから陰があるように、
普通の時間があってはじめて「忙しい」という表現が成り立つのです。

「忙しい人」とは普通の時間を持たない人のことです。これはどのくらいおか
しいかというと、トイレから食事まで、家族との会話から同僚との打合せまで
全部「大至急」というようなものです。何でも「大至急」という人には大至急
が無くなると同じように、いつも忙しいという人には忙しいことはありません。

ここまでいうと多くの仕事を抱えて休む暇の無い人までが、「忙しい」と言っ
てはいけない雰囲気になってしまいますが、誤解しないでください。私が言い
たいのはあまり口に「忙しい」という言葉を出さないほうが良いということで
す。もし、仕事で「心を亡くす」ような状態が続く場合、むしろ早くそのよう
な状態から脱出しないといけません。

結果を生み出すのは忙しさではありません。結果に繋がる有効なプロセスです。
健康な肉体と精神状態を維持し、継続可能な働き方が基本です。その同じ基本
の上で異なる成果を上げたいのであれば、知恵を動員し優先順位を調整するし
かありません。

帰る時に残っている仕事はいつも優先順位の低い仕事の人が、良い成果を残し
ます。やるべきことを全部やって帰る人は大した成果を残せません。

2 件のコメント:

tomatomato さんのコメント...

仕事をするときに作るマトリックスがあります.(これは大学の同僚から聞いたものですが.)
縦軸,横軸に重要度と緊急性をとって,その中にタスクを埋めていく.右上にあるものから順に仕事をこなしていく.限られて時間の中で何をすべきかはっきりします.

このマトリックスを作り始めて思ったこと.
-2つのタスクを比べて,重要度と緊急性の点で相対的にどのような位置関係にあるかは判断できてもこれを多体問題にすると難しい.複数のタスクの巨視的な関係がどうなっているかを整理するのは容易でないけれど,頭の整理になりますし,これを考えるとたくさんの問題の中で何が重要か見えてきます.
-マトリックスの右上にどんどんタスクがたまっていってしまいます.どれも重要度緊急度が高いのですから.
-紙に書かずにパワーポイントでこのマトリックスを作ると更新が楽です.時間的に緊急性は変わってきますし,新しいタスクの追加,古いタスクの消去も必要ですし.

tomatomato さんのコメント...

-重要だけど緊急性の低いものを,後回しにせず時間を作って行っていくことが大切です.
-位置づけを細かく決める必要はなく,大雑把に4象限に分ければ分かりやすいようです.タスクがたまってきて1象限に多くのタスクが累積する前に,こなさないといけません.