2008年7月12日土曜日

iwota

先日NHKで硫黄島の戦いについてのドキュメンタリを見ました.

小さな島に2万人の日本兵が補給線もないまま投入されて,壕の中に潜んでいるところに,爆弾がこれでもかって言うほど落とされました.同じ瞬間 に,複数の爆弾が落ちるという頻度の爆弾投下が数日間続いたそうです.映像で見てそのすさまじさが伝わりました.戦意を失った頃を見計らって米軍の上 陸.5日間での攻略を想定していたそうですが,予想外の日本軍の反撃にあって一ヶ月あまりかかったそうです.

日本兵は,自殺することも,投降することも,無謀な攻撃で死ぬことも,後退することも禁止されていて,敵の本土攻撃を少しでも遅らせるために,た だただ苦しい苦しい時を過ごしていたそうです.国のための捨石となって.20日間何も食べず,その末,木を焼いて炭を食べていたという話も紹介されまし た.

組織的な戦闘が終わったあとも数百人単位の日本兵が壕に残っていて投降もできず,抵抗していました.生き残ることはどうせできないけど,投降すれ ば,最終的には殺される,投降すれば戸籍にばつ印がついて永代国賊,同じ死ぬなら国のため,抵抗して,という考えだったようです.

最後は米軍が壕の中に大量の海水を投入,その上にガソリンを流し込んで引火,みんな殺しました.気絶しただけですんだ人が,幸いにして生き残り,米軍に抵抗できなかったために殺されず,助け出されました.

最終的に1000人ほどが助け出され,その人たちが少しずつ語り始めています.

軍人だけの戦いの硫黄島と沖縄,慶良間の戦いとか一緒にはできませんが,こんな総動員でマインドコントロールされた戦いが日本本土で行われていた ら,どうなっていたことか...硫黄島は2万人のうち1000人のみ生還,沖縄では民間人を含めて25%の人が死にました.これは普通の戦争じゃありませ ん.今まで,原爆は戦争を早く終わらせるための必要悪だというアメリカの主張はまったく受け入れられませんでしたが,そうアメリカ人が考える背景は分かっ てきました.映像で見ると,この地上戦は本当に悲惨でした.

戦争は,戦争はっていう議論はいっぱいあるけれど,マインドコントロールされた総力戦の沖縄の戦いはとても特殊で,硫黄島の戦いはもっと特殊で す.こんな戦争を戦わざるを得なかった人たち,そこで命を落とされた人たちのことを思います.彼らの死を無駄にしたくないという気持ちをとてもよく伝わっ てきます.無駄死ににはしないと.

私は直に30.これぐらいで,あの戦争に行った人,死んだ人は数限りないことでしょう.私の祖父もこれくらいの年で戦死しました.無駄死ににはしません.

ぜひ,youtubeにもアップして世界に知ってほしいドキュメンタリでした.

翌日,広島の原爆記念日でした.長く黙祷しました.

* http://www.nhk.or.jp/special/onair/070716.html
* http://www.asahi-net.or.jp/~un3k-mn/hondo-iou.htm

2007年8月12日

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